GIGAZINE HDD内にヘリウム充填で容量が40%増加、HDD業界に構造的転換が到来か ヘリウムを詰めるだけで、そんなに変わるのか!知らなかった。日経サイトのプレスリリースを見ると、
『ヘリウムの気体密度は空気の約7分の1で、さまざまな利点をHGSTのシールド・ドライブにもたらします。
気体密度が低いため、HDD内部で円板を回転させるための消費電力を大幅に低減することができます。
また、動作中のHDD内部のヘッドや円板に与える気体の流体力を低減するため、機構系設計の自由度も高めることができ、1台のHDDにより多くの円板枚数を搭載することを可能とします。ヘリウムは、通常の空気より低い流体力と高い熱伝導性を有するため、HDDの静音性と動作温度の低減にも利点があります。』
だそうな。 HGSTのサイトでも、Press Releaseを見付けたので(つながりにくいが)そこからも抜粋。 曰く『
The density of helium is one-seventh that of air, delivering significant advantages to HGST’s sealed-drive platform. The lower density means dramatically less drag force acting on the spinning disk stack so that mechanical power into the motor is substantially reduced. The lower helium density also means that the fluid flow forces buffeting the disks and the arms, which position the heads over the data tracks, are substantially reduced allowing for disks to be placed closer together (i.e., seven disks in the same enclosure) and to place data tracks closer together (i.e., allowing continued scaling in data density). The lower shear forces and more efficient thermal conduction of helium also mean the drive will run cooler and will emit less acoustic noise. 』
これを読むと、 drag force(引っ張り力?)が小さいのでモーターのパワーが小さくて済むこと(発熱も減る)、もう1つはfluid flow forces (流体力?)がディスクやアームをbuffetする(打ち付ける・風波がもむ?)ことが大幅に少なくなり、ディスク同士を近づけることができる(同一装置内に7枚置ける)し、トラック間隔を狭くできる。 またshear forces(剪断力って訳語は変?)が小さいことと熱伝導効率が良いことで冷却が良くかつ音響ノイズも減る、と読める。 空力の専門でないので、用語が良く分からないが、何となくそんな感じみたい。