TechCrunch Japan: 企業用3Dプリンタが2016年には2000ドルを切るという調査報告,しかし低価格化だけで採用動機は育たない ~ うん!

TechCrunch Japan: 企業用3Dプリンタが2016年には2000ドルを切るという調査報告,しかし低価格化だけで採用動機は育たない.

記事に曰く

現状では、3Dプリンタを導入できる中小企業でも、その利用価値に気づいていないところが多いだろう。3Dプリントはしかし、新しい使い方の多産およびそれらの普及とともに伸びていく。3Dプリントを経営に活かす知識が普及していないから、中小企業の多くにまだそのニーズがないのだ。

だから、現時点では低価格化だけが3Dプリントの普及の鍵ではない。一種の、エコシステムが必要だ。たとえば、プロ級のデザイナーがデザインを一般消費者や企業に売るマーケットプレースも必要だ。Thingiverseのようなものがあるだけでは、不十分だ。また、3Dプリント関連の地域の商業者や修理ショップも必要だ。低価格化によって小学校の教室などに入っていくことも必要だが、その前にやはり、知識と情報の広まりにより、多くの人に欲求やあこがれが芽生えることが先決だ。そして、それが未来を作っていく。

そのとおり、そのとおり。私流に足りないものを言えば、まずはマインドだろうね。

ユーザも製造者側も、きっちりできていなければならない、というマインドを捨てて、手っ取り早くカスタムな物が手に入るというマインドに切り替えること。 必ず出そうな反論は、材料が柔らかいと加熱に弱いとかであったり、精度が足りないであったり。 これらを無視して、とにかく手っ取り早くカスタムなものが手に入ることに価値があれば、普及する。

フィギュアだのアクセサリだのが当面の用途になっている。でもそんなものはわずかな市場だろう。何かもう1つ大きなものが期待できるとみんなうすうす思っている。 でもそれが何か分からず、誰かが言い出すのを待っている感じだろう。 それを当てれば億万長者?

年寄りの思いつきとしては、量産できるものでコモン部分を作り、その周りにカスタムのものを取り付けるような市場の仕組を作れるもの。今はスマホで行われているが、もっと何でも出てきそうだ。 台所用品でもテレビでも寝室の照明でも、形(受け口)がコモンなら、それにくっつけるものをみんなが勝手にデザインできる。そのプロトタイプのCADデータをフリーで公開してしまえばいい。 つまり、「うちの会社はコモン部分の照明器具を作ります。皆さんは勝手にその器具にプラスアルファの飾りをつけて、たとえばモダンな直線的な照明にするとか、クラシックな飾りのある照明にするとか、ご勝手にどうぞ」という売り方なんて、どうかな? 繰り返すけれど、そうやって自分で作った飾り部分が、何年も持つとか思ったらいけない。そういうものではないのだ。

車のインパネ? いいかもしれない。 「このメーターとかの形に合わせてくだされば、そのほかのデザインはご自由に」というのはできそうだ。車の外側を飾るのもいいが、どのぐらい日光や雨に耐えるかな? いくら「長持ちしない」といっても、1ヶ月やそこらでぼろぼろになるのでは、使えないだろうから。