WIRED.jp: 巨大倉庫や処方薬調合:人間に替わるロボットの動画 〜 倉庫はいいけれど、調剤は怖い?
WIRED.jp: 巨大倉庫や処方薬調合:人間に替わるロボットの動画.
おもしろい。倉庫については以前からいろいろな話を聞いていたが、調剤というのは知らなかった。調剤薬局の人の動きを見ているとロボット利用は当然な話ではあるのだが。
さて、調剤となると命に関わるから、いろいろと心配になる。
ロボットは間違えないか? この問については、多分人間の方が遥かに間違いが多いだろうから、ロボットに軍配を上げてもよい。ただ、薬剤師の知っている「常識的なパターン」のようなものが誤り(特に処方そのものの誤り)を抑止する部分があると思うが、ロボットにそれを期待するのは難しかろう。
ロボットはどこまで人間の誤りをチェックできるか? 薬剤師の大きな役割として、処方の誤りや分量のチェック、他の薬との競合チェックなどがあるだろう。知識として整理されていれば、ロボットにも判断はできるはずだ。あらかじめ知識として十分に整理できるかどうかが、問題になる。思いもかけない誤りとか組み合わせは、人間の場合もしかすると(必ずではないので、有効とはいえないのだが)検出できるが、ロボットにはそれは一切期待できない。
薬剤師の役割として、患者への指導や、服用状態のチェックなどがあるだろう。これはロボット化するのではなくて、人間の薬剤師がこの部分を対応する。というより、その部分が人間の薬剤師のするべき仕事だろう。薬を棚から引っ張りだすことは、機械に任せて。