TechTarget Japan: Facebook、Twitter分析ツールの「不都合な真実」

TechTarget Japan: Facebook、Twitter分析ツールの「不都合な真実」

顧客の指向を理解して潜在的な問題を発見するために、多くの組織がソーシャルメディア分析に取り組んでいる。しかしまだ科学的に不正確な部分も多いという「不都合な真実」を指摘する声がある。

ということで、

米コンサルタント会社、KDPaine&Partnersのケイティ・ペイン最高経営責任者(CEO)によると、企業が詳細な検索用語を用い、自社が使っている分析ツールに包括的な辞書を導入してネット上の複雑な会話に対応しない限り、ソーシャルメディアの分析結果は不正確になりかねない。

ということのようである。 確かに、ことばはあいまいであり、検索が「正しく」行われる、つまりすべての欲しいものが拾われ、欲しくないものが外されるという正しさは、なかなか難しいのも事実だろう。 今のソーシャルメディア分析は、もう少しいい加減な、ざっくりした話を追いかけているような印象がある。 というか、言語処理のあいまいさを無視できる程度の精度でも、情報としての価値があると考えている、もしくは考えられるときに使っている、と思う。 それ以上の精度を要求する時には、別の方法が必要だろう。

やってみてわかったのだが、ツイッタ-の文のいい加減さは、書籍や新聞の文とは全く違って、ひどいものである(日本語だけなのかもしれないが)。 掲示板(2チャンネルの一部のような)においては似たような現象を見るが、形態素解析しようにも、なんだかわからなくて捨てざるを得ないのである。

もちろん、書いている気分もかなりいい加減で、だからこそツイートなのであるが、でもそれを真面目に分析すると、どうもうまくない。はっきり言って、真面目な分析には適さない、と言い切ってもいいかもしれない。 それでも面白いのは、「情報」は含まれているのである。インフルエンザの例にあるように、何となくの傾向はあるし、また訳の分からないツイートの中にも何かの情報があるに違いないのである。 と思って、いろいろなことを試しているが、なかなかハッピーになれないでいる。