ITメディア・エンタープライズより  「初期化しても消えません――繰り返されるデータ消去の落とし穴」 ~~ 特にSSD?

ITメディアの記事 「初期化しても消えません――繰り返されるデータ消去の落とし穴」 は、ハードディスクなどで「フォーマット」をしてもデータが残る、という指摘で、それは昔からある話なのだが、ちょっと気づいていない話が出ていた。

具体的には、SSDなどのフラッシュメモリでは、媒体を丁寧に上書きして消去しても、媒体の持つ性質から、データが残る可能性があるという話である。 確かにその通りで、フラッシュメモリの場合一定回数以上書き直しをしたブロックは(正しく読めなくなる可能性があるので)使わないようにして、別の新しいブロックを割り当てる。 その使わなくしたブロックは、普通のアクセスでは見えないところに置かれてしまうので、PCから書き換えをしても書けない、つまり残ってしまう可能性がある。

結論から言うと、小さいものだし、物理的に壊してしまう(潰してしまう?)のがよさそうである。 それにしても、気がつかないところに罠があるものだと思う。

ちなみに、ネットのホームページのキャッシュとか、P2P的なファイル交換ソフトでの部分コピーの存在とか、コピーの行方が必ずしもトレースできない技術が多くなってきた気がする。昔から「吐いたつばは飲めない」とか言うが、「書いたメモは消えない」のだろうか?