「純粋な興味を持ち追求することで、新しい道がひらける」
「純粋な興味を持ち追求することで、新しい道がひらける(LifeHacker)」 は、よく耳にするポイント「(他人に対して)興味を持って話を(議論を)することによって、新しい見方・考え方を手に入れられ、それによってものごとが発展する」 という議論である。 その指摘には何の異論もない。
最近「人と関わるのが嫌だ(もしくは不得意だ)」と言う学生を多く見かける。ゲームにはまって一人ぽっちなもの然り。すぐ近くにいる「友だち」にメールで話をするもの然り。もちろん、単純に家に籠ってしまうもの然り。 自分も人と交わることやにぎやかにやることが不得意なので大きなことは言えないのだが、社会的に生きていくには人と話をすること、人に興味を持つこと、自分に対する批判をとにかく受け取ることができること、が是非必要だと思う。 自分の実験授業の中でもグループで作業をしてもらうのだが、その中で一人ぽつんとしている学生を見ると、卒業してから困るだろうなと思う。大抵は他の学生がうまく取り込んでくれるのだが。
もう1つの点として、他人と表面的な会話をするだけではダメだということがある。 自分を否定されるかもしれない厳しい議論を、戦わせなければならないかも知れないが、それでも議論する、といった態度が必要だろう。 表面的な、ナアナアの関係では、ものごとが発展するレベルの議論にはならない。 この記事にあるシャンプーの仕方についても、「今日はいい天気ですね」の表面レベルの会話で終わっていたら、出てこなかっただろう。 もしかすると攻撃されるかもしれないレベルまで、踏み込まなければならない。 最近の学生の言い分として、誰とも良い関係を維持したい、だから深くは付き合わない、と聞くことがあるが、浅い付き合いからは何も出てこないのではないだろうか? 同じような観点から、イニシエーションキャンプやゼミ合宿のような泊り込みの活動を嫌う傾向があるようである(一部かもしれないが)。 突っ込んだ議論をできる自分の強さ、自分の主張、常日頃いろいろなことを考えていること、などを養っておく必要がありそうだ。