「ふしぎなキリスト教 橋爪大三郎×大澤真幸」 講談社現代新書 読了
4月ごろ買った「ふしぎなキリスト教 橋爪大三郎×大澤真幸」(講談社現代新書)を読了。
通勤電車の中で読んだのだが、結構時間がかかってしまった。 語り口調は楽しいのだが、中身が結構濃いのと、1つ1つ何となく裏を取りたくなる(とても全部は取れなかったが)話なので、分からない点を置き去りにして先へ先へと読むというスタイルが、できなかった。
読み終わって、覚えている幾つかの(へぇ~/そうだったね/う~ん)というポイント:
- ユダヤ教とキリスト教とイスラム教は、同じルーツ ~~ ということは、「あの辺」で遊牧民系の人たちによってできたのだ、のかな。
- 一神教って、そんなものなんだ。 ~~ 到底一言で説明できないけれど。
- ギリシャっていったい何なのだ? ローマっていったい何なのだ?
- 自分が生きた時代での「西洋感」はキリスト教(特にアメリカ的なプロテスタンティズム)に根ざすところが多いのだけれど(これ自体がふ~ん)、それは歴史的にはそれ程古くないのだ。(産業革命以降の「西洋文明」だから、当たり前か?)
- 自分は、アメリカ的プロテスタンティズム(ピューリタニズム)が「かくあるべし」的に惚れているところがあったが、それ程古いものでないことに多少がっかりしたかも。
というわけで、読んでいていろいろと触発されて面白い目に逢いました。 但し、「ほんとかいな」と思うけれど… これからいろいろと、確かめていかなければならない気がしている。
実は、もう1冊並行して読んでいる本: 「宮崎哲弥 仏教教理問答 連続対論 今語るべき仏教」 (サンガ) が、これまた面白いのだが進まない。両方同時に読み始めたのが間違いかもしれないが、でも、両方同時に読んでよかったと思う点もあったりする。 こちらは、宮崎哲弥氏がいろいろな仏教者(白川密成、釈徹宗、勝本華蓮、南直哉、林田康順)とかなり正面から対談していて、読むのがとてもしんどいし、よく理解できないことも多いのだけれど、触発してくれるので面白い。 後もう少し。